潤沢な資金が存在すれば、一般的な投資で利用されているブックメーカーなどの投資法を競馬の世界にも応用させることができます。
ただ、競馬の世界で投資の法則を適用させるときには、オッズの変動に注意をしなくてはいけません。投資の世界では、数学的な理論から確実にギャンブルで勝つことができるいくつかの投資法が用意されています。
もっとも有名なのが倍掛け法と呼ばれるものです。
例えば、100円のギャンブルをやって負けてしまったときには次に200円をかけて、それでも負けた時は400円をかけ、という具合に倍掛けで投資をしていく方法があります。この方法を、倍率2倍以上のギャンブルで実践していくと理論的には絶対にギャンブルで負けなくなります。ただ、競馬の世界にはオッズというものが存在しますので、投資の法則を適用させる際にはオッズの変動に常に注意をしなくてはいけません。
どのような投資法であっても、基本的には数学上オッズの影響を排除している傾向があります。競馬の場合は、そこに参加している人たちのかけ方によってオッズが変動してしまうため、ブックメーカーなどの決められたオッズでない限りは必ずオッズの変動の影響を受けます。
仮に、かけた時に2倍以上の配当があったとしても、自分がかけた多額の金銭によってオッズが2倍未満になってしまうこともあるわけです。こうなると、投資法は破綻してしまいますので、競馬の世界では特に掛け金によるオッズの変動に注意をしなくてはいけません。
競馬で儲ける法則は回収率に注目
競馬では、馬券を購入する人は常にマイナスのスタートから収支を計算しなくてはならないという絶対的な基準が存在します。なぜこのような基準で考えていかなくてはならないのでしょうか。これは、主催者側の取り分を収支の計算に入れなくてはならないからです。
競馬の場合、この主催者側の利益を控除率という数値で表し、日本競馬の場合は平均して20%から25%の控除率が最初から発生しています。
例えば、3連単という馬券を1万円分購入した場合、配当が1万円戻ってきたとしても実質的な収益は7500円分しか存在しないことになります。この観点から、馬券を購入する人は常に収支を計算しなくてはいけません。収支の計算の際には回収率という指標を使うことになりますが、これは購入した馬券金額がそのまま手元に返ってきた場合に100%になります。
上記の例でいえば、1万円の馬券を購入したときに7500円しか返ってこなかった場合には、回収率が75%になります。
馬券購入者の平均的なこの数値は、必ず75%から80%になるように作られています。これは長い期間を経て馬券を購入すると必ずこの数値になるように出来ており、覆すことができません。
基本的な法則を考えるときにはまず控除率とこの数値のバランスを考えることです。